何事にもきっかけはあるものですが、
民主党政権は、要人の不用意な発言が目立ちます。
今回も、野田財務相のG20への協調介入の感謝発言で、
裏読みをするトレーダーたちが、
当局が、現状の為替水準で満足しており、
当面は、介入の意思なしと解釈されて、
あっという間のドル相場の崩壊でした。
まあ、テクニカル的にも相当煮詰まっており、
上値は、過去4年間の下落のトレンドラインで抑えられていましたし、
原油価格の高騰が嫌気されて、
景気の減速が懸念されており、
ダウが下げ続けていたときでしたが、
当局の介入が、この押し目であるのではないかと言う、
ところが、ドル買いの要点だったのですが、
不用意な政府要人の発言で、
誰も、ドルを買わないんだということがわかってからは、
介入警戒感から、下げ渋っていたドルも、
一気に下げてしまいました。
朝の11時過ぎになって、修正の発言が出ましたが、
既に、当局に介入の用意がないのが、バレバレでしたので、
特にマーケットには影響を与えませんでした。
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