FXデイトレード大学:外為で儲ける

FX外為トレードシステムで儲ける:悲観的リターンレシオ計算方法


(1)FX外為トレードシステムで儲けるには?



 FX外為のトレード手法は色々とあります。
システム(=システムトレード)という考え方があります。
これは、事前に、過去のデータで、期待値がプラスになるように、つまり、儲けることができる様に、
トレード手法を調整したやり方のことです。

期待値がプラスになるとは、手数料や売買執行時のスプレッド/FX外為取引手数料とスリッページを支払っても、
利益がある、儲けることができる状態のことです。


初心のころは、見た目でトレードしがちですが、

見た目には、手数料やスプレッド/FX外為取引手数料とスリッページが入っていません。

見た目の判断は、デモトレードと一緒で、バーチャルな世界では、ほぼ必ず、儲かります。
しかしながら、現実の世界では、儲ける事は、できません。それはなぜでしょうか?
期待値がプラスになっていないからです。






実際のトレードでは、手数料無料のところでも、スプレッド/FX外為取引手数料とスリッページと言うコストが、存在するからで、これが、思った以上に大きいことに起因します。

そこで、これらの売買執行時の価格の誤差であるスリッページまで含んで、
期待値がプラスにできる、儲けるやり方が、無いのか事前に検討するのが、
システムトレード検討の第一歩になるわけです。

システムトレードとは【期待値がプラス】あるいは【儲ける】 トレードのやり方ですので、
過去の自分のトレードの、期待値がプラスであれば、
そこから、より儲ける賭け方が、存在するのかどうかを検討していくわけですが、

もし、マイナスであるのならば、マイナスに至った原因を追及していくほかはないわけです。
マイナスになる原因は、非常に多く存在します。
教科書を読んで、教養を身につけない限り、理解不能な場合がほとんどでしょう。

初心のうちは、これ以上は無いと言う位、ひどい状況ですので、
とにかく、トレードの記録を取ることから始めてください。

ポジションをとった理由、結果がどうなったのか、クローズした理由などを、チャ−トと共に、記録していくことで、
損失の再発を防止するわけです。
そうでないと、同じ過ちを繰り返すのが、人間です。

同じパターンで、負け続けることになりますので、そうならないためにも、トレードの記録を取ることが、
すべての始まりとなるわけです。

この記録で最も大事なのが、利益の総額と損失の総額の比である損益比(リターンレシオ)です。
損益比が、1を超えない限り、儲けられないわけですから、まずは、1を越えることを目指しましょう。

そして、リターンレシオが、1を切ってしまった原因は、大きな損失にあるわけですから、
その損失の原因を究明しましょう。


(2)悲観的リターンレシオで儲ける

このリターンレシオ(損益比)は、トレードの記録から、計算することができますが、
これから、統計的に、無限回のトレードをしたら、どうなるのか、ちょっと今回は調子良すぎたので、
ちょっと、悪い方に、悲観的に予測したのもが、【悲観的リターンレシオ】(利益と損失の比)です。

この【悲観的リターンレシオ】(利益と損失の比)は、電卓で計算できます。手順は以下です。

・負けトレード数に、負けトレード数のルート(平方根)を足す。
・その数値に、負けトレードの負け金額の平均をかける。
・メモリーに保存する。
・勝ちトレード数から、勝ちトレード数のルート(平方根)を引く。
・その数値に、勝ちトレードの勝ち金額の平均をかける。
・その数値を、メモリーの数値で割る。

つまり、勝ちトレードの数を減らして、負けトレードの数を増やすのですが、回数のルートを取っている
と言うところがポイントです。トレード数が大きいと、
ルートの数をひいたり足したりしても、ほとんど影響しません。

この【悲観的リターンレシオ】(利益と損失の比)が、2.0を超えるように頑張りましょう。
2.0を超えてくれば、とても良いトレード手法ですし、
2.5を超えてくれば、非常に優れたトレード手法ですので、資金は、ほぼ、一直線に
増えていくことでしょう。


(3)FX外為システムトレード設計者の視点からみると?
 【儲ける技術】テクニカル指標は儲かる?



実際に、単純にテクニカル指標を使って、システム設計(=システムトレードの手法開発)をしてみると、
一直線に、資金が、右肩下がりと言う場合が多い、つまり、テクニカルだけでは、儲ける事が難しく、
売買の判断基準には、ならないものがほとんどです。
利益と損失の比である、【悲観的リターンレシオ】(利益と損失の比)が、1を切ってしまいます。

損失のほうが利益より大きいので、
トレードすればするほど、口座の資金が減っていくわけです。

FX外為トレードシステム設計(=システムトレードの手法開発)とは、
FX外為のトレードのやり方を、過去の相場状況だったら、どうなのかを検証するものですが、
単純に一般的なテクニカル指標を使っただけでは、
この一直線に、右肩下がりがほとんどと言うのは、手数料としてのスプレッドとスリッページが存在するからです。

これは、その手法自体の優位性が小さくて、手数料やスプレッドとスリッページに負けている場合に起こりますが、
この場合は、負けているからと言って、逆にポジションをとったとしても、やっぱり負けてしまうという、

ちょっと厄介な状況なわけです。

スプレッド/FX外為取引手数料とスリッページ(売り買いの価格差)という名前の手数料がないと、
多くのテクニカル指標は、プラスマイナスゼロの場合がほとんどですが、
つまり、多くのテクニカル指標は、毒にも薬にもならないわけで、
ランダムに口座のマネーが上下するのが、普通のことだと思うのですが、

実際には、この手数料やスプレッド/FX外為取引手数料とスリッページが存在するので、
一直線に、右肩下がりになってしまうわけです、
このレベルを脱出するのに、それなりの知識と経験が求められるわけですから、
これから、FX外為で儲けるという人は、まず、自分の知識と経験値を高めていってほしいですが、

それが、このサイトの目的でもあるわけです。

ただ、テクニカル指標に、全く優位性がなく、マイナスばかりかというと、そうでもありません。
マイナーな時間軸とマイナーな変数セットを使うとメジャーな指標でも、優位性が発見できる場合があります。
ただ、スプレッド/FX外為取引手数料とスリッページを零にして、検証してみないと分からないぐらいの優位性です。
スプレッド/FX外為取引手数料とスリッページが零だと【悲観的リターンレシオ】(利益と損失の比)が1.3倍程度ですが、この程度ですと、売買執行時の価格の誤差であるスリッページで飛んでしまいます。


(4)FX外為では、テクニカルは儲からない? 【儲ける技術】 相場の常識



こうした毒にも薬にもならないやり方から、大きく進化しないと、
スプレッド/FX外為取引手数料とスリッページと言う手数料から、口座のマネーを守ることはできないわけです。
見た目で儲かるかもしれないと思うのは、人情ですが、
実際に運用してみて、大きくマイナスになったら、損害をこうむるわけですすから、
事前にそのやり方でいいのかチェックしておこう、と言うのが、システムトレード手法設計の
一つの目的ではあるわけです。

実際に、色々なテクニカル指標で、検証はするのですが、テクニカル指標単体で、単純に売り買いするのは、
プラスマイナスゼロで、毒にも薬にもならない場合が多いけれど、

スプレッド/FX外為取引手数料とスリッページと言う手数料で、大きくマイナスになる=【悲観的リターンレシオ】が1を超えないのは、すでに述べたとおりです。

例えば、ストキャスティクスなども、一般的な指標ですので、たいていのFX外為の
業者のトレードツールには、装備されていますが、
これで、相場の底や天井を当てようとしても、無理な話で、

これで、儲けようと思っても、無駄な努力に終わるのが、実情ですが、
そんなに簡単に儲けられるのならば、何の苦労もないわけで、

じゃあ、MACDのOSCで、判断してなどと、だんだんと、検討項目は、増える一方なのですが、
最新のコンピューターを何台も投入して、力技で、MACDの最適化に走ったとしても、
過去データの最適化になるだけで、大して意味がないのは、歴史が証明しているのではないかと
思うこのごろです。

有名なところでは、移動平均のゴールデンクロスとデッドクロスの話が、ありますが、
これは、過去データで検証すると、たとえば、5日移動平均が、10日移動平均を上回ったら買いで、
反対に下回ったら売りと言うルールですが、

これも、トレンドが出ているときは、儲かりますが、そうでないときは、損失の山を築くことになります。
これを、1分足や5分足や30分足や1時間足や2時間足や4時間足や日足や週足でやるわけですが、
いくらやっても、無駄でしょうと言うのは、

2個も設定可能な変数があると、それをフィルターに使うのは、構わないのですが、
目的の最適化に使うと、自分に都合のいい結果=過去データの最適化になってしまい、
過去データだけは儲かるという、
未来の予測には全く使えないFX外為トレードシステムが出来上がるわけです。

全く使えないなら、まだ、いいのですが、とある期間損益だけはものすごくいい、と言うのが通常で、
これが、全くだましになるわけです。

たとえば、過去半年間は儲かるような、変数セットを見つけても、過去の他の半年間で儲かるかどうか、
注意深く検証する必要があります。

これは、ほぼ、すべてのテクニカル指標ついて、いえることで、
どだい、FX外為業者の標準装備された、テクニカル指標でもうけようなんて、
そんな虫のいい話は無いと思っていただいて結構ですが、

これは、オープンになった手法は、相場の効率性のなかに取り込まれてしまい、
その手法の有効性は消え去るという、
マーケットの原理原則によるのかもしれません。

それゆえに、【悲観的リターンレシオ】が、2.0を超えるオリジナルな手法が求められるわけです。


(5)FX外為のシステムトレードで儲ける


 そこで、事前に、プラスかマイナスか、そのトレード手法が、儲かるのか判断するのですが、
つまり、【悲観的リターンレシオ】(利益と損失の比)が、せめて、1.0を超えてくれないと損失ですので、
これが、FXのシステムトレード手法設計の第1の確認事項なわけですし、すでに述べたように、
普通のテクニカル指標は、毒にも薬にもならないので、

何かオリジナルな、市場の効率性に取り込まれていない、独自のポジションメークのタイミングを
発見する必要があるわけです、

このシステムトレード手法の設計は、なにも、パソコンや特別なツールがないとできないわけでもなく、
数十回程度のトレードの記録でも、その手法が、プラスかマイナスかを判断するのには、
十分なわけで、儲かるかどうかの判定だけなら、これでも、よいわけです。

実戦のデータから、【悲観的リターンレシオ】(利益と損失の比)を計算してみて、それが、
2.0を超えればよい、ということになります。

なるべくたくさんのデータがあれば、推定精度は上がっていくので、実戦の記録だけでも、
システム設計はできるわけですが、瞬時に色々なパラメーターを変えるわけにはいかないところが、
実戦データを使ったシステム検証のつらいところではあるわけです。

ただ、一つ言えるのは、10−20回程度のトレードが終わった時、マイナスであれば、
それは、なにか、根本的に間違っている可能性が非常に高いということです。

FX外為上級者ですと、一つ一つのトレードの結果は、あるいは、負けることもあるでしょうが、
10回もトレードを終えて、なおもマイナスであるというのは、通常はありえないからです。

つまり、そういう10回のトレード後も、マイナスであるというのは、何かこう、トレード手法自体に
あるいは、売買執行能力・ポジションメーク能力に問題があると考えられるわけです。

こういう、マイナスの時期を過ぎてくると、
次のステップである、本当のシステムトレード手法設計の価値ある検討に、進むことができるわけです。
FX外為システムトレード手法設計の狙いの本当のところは、プラスになるやり方以外のところにあります。

儲けるやり方が分かってくると、プラスになるのは、当たり前、という時期がやってきて、
この時に、一体どの位まで、賭けていいのかを判断するために、システムを検証するのですが、

最大限に資産を増やす賭け方は、一体どうなっているのかが、関心事項なわけで、
これは、優れたシステムトレード手法を設計した場合は、
最大限に賭けることが正解となることが多いと、つまり、

損失と利益の比を、悲観的に推定しても、損益比が、2.5以上になると、そういう傾向になり、
つまり、最大限に賭けろと、それが、ベストな賭け方であると、

悲観的リターンレシオが2.5以上ともなると、かなり優れたトレード手法ですので、
連戦連勝で、建て玉(=トレード枚数)がどうしても、大きくなり、

こうなると、どうしても、いつも、オーバートレード気味になって、資産カーブは安定しませんが、
それが、統計的にベストなのだから仕方がないと、あきらめるしかありませんし、

もう少し、安定して儲けたい人は、少し控えめにかければ済むことなので、
そうしておけば、ボラティリティ、つまり相場の変動幅が大きくなっても、
何の問題もないことになり、
少しは、パフォーマンスが落ち着いてくるわけです。


(6)FX外為のトレードにおける【悲観的リターンレシオ】



 【悲観的リターンレシオ】とは、有限回のトレードの結果の利益と損失の比から、無限回のトレードをした場合の
損失と利益の比を統計学的に、悪いほうに、悲観的に推定したものです。
簡単には、利益と損失の比です。

この【悲観的リターンレシオ】(利益と損失の比)が、2を大きく超えてくると目いっぱい賭けろとなるわけです。
これは、証拠金とは何の関係もありませんが、

ただ、最大損失は、いつも、過去より大きくなるので、実務上は、これでは、最大損失が発生した時に、
口座のマネーが底を突く恐れが出てくるわけですけれども、
ですが、固定比率トレーディングでは、あまり関係ないかもしれません。

 常日頃から、損益比を集計して、【悲観的リターンレシオ】も、計算するようにしましょう。
そうすることで、自分自身が今実行しているトレード手法の有効性が分かるわけです。
損益比が、2.0を目指しましょう。そして、悲観的リターンレシオも、2.0を超えるようになってくると

口座のマネーは、飛躍的に増大してきます。


(7)FX外為の固定比率トレーディングで儲ける


 FX外為の固定比率トレーディングとは、あらかじめ、賭ける量を資金の量に比例して決めておくことです。
たとえば、ドル円でドルを買おうと思ったとき、1万円あたり、1ロットにするのか、2万円あたり、
1ロットにするのかといったことです。現在ですと、個人の口座は、レバレッジ規制があるので、2万円当たり1ロットが最大でしょう。JFXなどの法人口座は、この限りではありません。

 そして、口座のマネーが増えたら、トレード量を増やし、減れば、トレード量を減らすということです。
こうすることで、プラスになるやり方をお持ちの方は、更にその優位性を発揮できるようになります。
 賭ける量は、固定比率で決めておけば、容易に破産することはないので、気分的にはずいぶん楽でしょう。
そして、事前に決めたトレードルール=システムの期待値がプラスであれば、何の問題もないわけです。

通常、こうした取引を、10ロット単位でトレードしているトレーダーでしたら、
かなり細かくポジション量を調整できるわけですし、100ロット単位でトレードしているトレーダーでしたら、
それはもう、かなり精密に、リスクコントロールができるわけです。

 ただ、FX外為の固定比率トレーディングは、固定枚数トレーディングに比べて、資金の上下動が、激しくなります。
うまく行ったときは、1週間で、資金が10倍以上になりますが、
反対に負けが込んでくると口座の資金は、数分の1に落ち込みます。


これが、統計学的に等比級数的に最善なのだとしても、
知らないと人間の感情がついていけないのが通常ですし、
負けが込んで、口座の資金量が半分になったときに、
冷静になって、固定比率トレーディングのルールに従って、取引量を半分にできれば問題ないわけですが、
実際には、以前と同じ取引量でトレードしたりしてしまうのが人間の弱さです。

これでは、トレードシステムというプラスになるトレード手法を使っても、マネーマネジメント上で破綻してしまい、
つまり、システム自体は、期待値がプラスでも、
賭け過ぎるとパフォーマンスが、かえって出なくなり、期待値がプラスの状態を維持できない事があるのです。

ただ、【悲観的リターンレシオ】が、ある程度高くないと、固定比率トレーディングは、危険です。
振幅を増やす方向に、動くからです。ポジティブフィードバック的な意味合いがあるからです。


(8)FX外為口座の破産は防げるのか?



 まず、期待値がプラスになるやり方を持っていないと、FX外為口座の破産は防げません。
期待値とは、そのトレード手法のパフォーマンスのことで、これがプラスにならない限り、勝てる道理もありません。
【悲観的リターンレシオ】が1.0以上でないと、FX外為口座は破産することになります。

まず、過去10−20回分くらいのトレードがプラスだったのか、マイナスだったのか集計してみましょう。
これが、プラスであれば、ほぼ問題ないと言えるわけですが、マイナスの場合は、直ちにトレードを停止して

その原因を追究する必要があります。

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